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「不便益という発想」でアイデアや発想力が上がる?

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不便益 書評
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不便益を活用するとスゴくいい事が起きる!?不便益

 

本を読むのが大好きな人が、読んだ本の感想を書いている第一弾です。

書評にはなっていないかもしれませんが、書評もどきの感想文を書いていきたいと思います。

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不便益 がもたらすスゴイいいこと

とてもとても長いタイトルが気になって読みたかった本。

インプレス様より献本していただいたので、さっそく読んでみました。

 

その本のタイトルがこれ

ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか?

読書にかかった時間:1日

著者は、京都大学デザイン学ユニット教授の川上浩司さんです。

 

まず、この本の一番のキーワードになるのが「不便益」という言葉。

読んで時のごとく、「不便」と「益」という2つの単語がひとつになっています。

 

不便益という言葉からは想像がつかないくらい、この本から気づきを得ることができました。

普段、便利な生活に慣れてしまっている自分にとって、不便益は「自分で考えるきっかけ」をくれるものなのだなと感じています。

 

なんだかじらすような感じになってしまいましたが、本書では、そもそも不便益ってなに?となってしまう部分の説明を実際の例として詳細に挙げられていました。

例えばこんな事例が出されていました。

 

「ウォーリーをさがせ!」は不便益を楽しむ絵本?

いろいろ事例があげられていたのですが、その一つに「ウォーリーをさがせ!」という絵本が登場しました。

お子様をお持ちの方や、ある程度人生経験をつまれた大人の方だったら、一度は見たことがある、メガネを掛けた妙に派手なストライプの洋服を着たキャラクターが登場するアレです。

 

絵本を開くと用紙いっぱいに風景や人物が描かれていて、その中から「ウォーリー」を探すのを楽しむ絵本です。

「ウォーリーをさがせ」はポップな感じの絵になっていますが、同じ系統の探す絵本として自分が大好きだったのが安藤光雅さんの「旅の絵本」

こちらはとても美しい風景の中に、どこにいるかわかりにくい旅人が描かれています。

 

不便益の本を読んでいる途中で懐かしくなって、また読んでみたいなと思い出した絵本で、文字は一切ないので気軽に読む(観るがただしのかも)ことができるのでおすすめです。

 

これらは、探すという手間=不便が楽しい、そういう仕掛けがしてあるという一例が書かれていました。

 

不便益は人生を豊かにしてくれる?

「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想~」という本の表している、不便益は、楽しいだけではありません。

 

古民家を改修した施設

不便を逆の発想で取り入れた、バリアフリーじゃないバリアアリーという考え。

これがすごくいい。

とある古民家を利用した施設について紹介されていたのですが、年をとると段差や階段などが負担に感じてきたり、躓いてケガしたりするので、それをなくそう!というバリアフリー設計の住宅があります。

が逆の発想バリアアリーは、段差や階段といったものをちょっとした障害として、それをリハビリの一貫に利用しているのだとか。

 

これってスゴく大切なことだなと思います。

 

今まで何も考えずにカンタンにできていたことができなくなるのって、自分だったらショックで悲しい気持ちになります。

「できないんだから、カンタンに楽にしてよ」だと、本当はできるという能力を奪ってしまうことになってしまうのだなと感じました。

 

古民家は年齢を重ねた方向けでしたが、子供向けの場合は幼稚園にもちょっとした不便益を取り入れた事例が挙げられていました。

不便益を取り入れた幼稚園

子供って新しいことを教えたら、何度も何度も繰り返したり、すぐに覚えますよね。

最近は便利になりすぎて自動でセンサーに反応して水がでたりするのを「水道の蛇口をひねる」ことで出てくるようにしたり、「ひもをひっぱって電気をつける」というのを取り入れている幼稚園があるそうです。

 

この部分を読んでいて思ったのが、今ではほぼ使うことのない黒電話や公衆電話。

こういったものの使い方を知っているか知らないかで、子どもたちのいざ!という時への対応力が変わってくるのかなと感じました。

 

そんなの知らない、で終わる人もいるかもしれません。

でも知っているのと知らないのでは、積み重ねていくととても大きな差がでてきそうです。

 

不便益はアイディアを出すヒント!?

他にもたくさん「不便益って何?」ということがわかる事例だけでなく、不便益の定義のようなものについても書かれています。

 

便利だったり多機能にするだけでなく、らくらくホンみたいなシンプルで操作が比較的簡単なのだけど、それ以外使えない。

そういったものも不便益の一つなのかな?などと本を読み終わった後に、ふと思いました。

 

仕事や日常生活の中で、「不便益」という一つの考え方が新しいアイデアや発想のもとになるということがわかったのは、本を時間を使ってわざわざ読むという「不便」なことをした結果、得られた「益」。

 

アイデアが浮かばない!なんて悩んでいるなら・・・

この本がアイデアを考える手助けしてくれるかもしれません。

 

不便益という発想~ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか?(しごとのわ)

 

 

 

書評
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