竹田城跡へ雲海を見に行きたい!
「竹田城跡へ行きたい!」という母の一言で始まった竹田城への旅行。
最初は竹田城跡のバスツアー。これに参加すれば楽かな~と思っていました。
が、日程が合わない。。。
ということで残念ながら竹田城をバスツアーで行くのはあきらめました。
そして電車を使って、雲海を見るために前日からホテルに宿泊して早朝に備えるというスケジュールで行くことにしました。宿泊するホテルは和田山にしました。
竹田城へ行く方法
まず、出発は兵庫県の宝塚市から。お昼に買い物をしてJR宝塚から電車を乗り継いでまずは和田山へ。
本当は特急を利用すれば30分~1時間くらいは早くついたかもしれませんが、今回は電車での行程も楽しもう!ということだったのでゆっくりと現地へ向かいました。
それに特急を使うと交通費が約2倍も高くなる…。とはいえ兵庫県内からでも3時間半以上。長旅になります。
行き(宝塚ー和田山)
- 宝塚ー篠山口・・・福知山線 丹波路快速 篠山口行(乗車時間約40分)
- 篠山口ー福知山・・・福知山線 各停 福知山行(乗車時間約60分)
- 福知山ー和田山・・・山陰本線 各停 豊岡行(乗車時間約40分)
※各停はたしかどちらもワンマン。2両編成で、降りるとき駅によっては前のドアしか開きません。
こんなのどかな田園風景を窓から眺めつつ電車に揺られていました。
特急以外の電車を使うと乗り継ぎが超悪い時間帯があります。行きは福知山駅で30分、帰りは和田山駅で30分電車を待ちました・・・。
※ちなみ大阪・神戸方面から竹田城へ向かう場合、特急はまかぜを使えば乗り換えなしで直接和田山に行けます。所要時間は2時間半くらいです。
竹田城 宿泊は和田山のホテル
雲海を見るには立雲峡という場所からがよいと事前の調べでわかったので、前日夕方に竹田城近くに宿泊しました。
選んだ場所は竹田駅の隣、和田山駅周辺のビジネスホテル てつやです。
日程は1泊2日。
実は竹田城跡や雲海が見れることについてはしっかり調べていたのですが、それ以外はあまり詳しく調べもせずに行ってしまいました^^;
自宅から出発して買い物したりで4時間以上は経過していたため母も私もぐったり。
17時前に和田山駅に到着。
和田山駅周辺をうろつく気力もなく、すぐに宿泊先のホテルへ直行しました。
ホテルについてすぐに受け付けの方に「立雲峡に行かれる方って何時くらいに出発されるんですか?」と聞いたら「朝の5時くらいです」と言われたのでタクシーを予約してチェックインしました。
その後は、テレビをみたり部屋でゆっくりくつろいで昼に買ったお弁当を食べてお風呂に入って0時には就寝しました。
和田山から立雲峡
朝4時半起床。
タクシーを5時に予約していたので着替えをして、少し時間はありましたが朝ごはんを食べたいというような時間ではなかったのでチェックアウトしました。
外は真っ暗。。。タクシーで立雲峡までは15分くらいだったかな。田舎というだけでなく早朝ということもあり道はガラガラです。目的地の立雲峡駐車場まで連れて行ってもらいました。
立雲峡の駐車場
立雲峡の駐車場は朝の5時だというのにほぼ満車。人の影もチラホラありました。
駐車場の奥右手の看板付近にトイレと自販機があります。ここが最終です。(写真は下山して取ったので明るいです。)
本当に街頭も少なく真っ暗闇です。懐中電灯を取り出して暗闇の中を進んでいきました。
歩き始めて3分くらいで。。。
付いてすぐ少し先の方にカップルが歩いていたので、その方向へ歩いて行ったら逆流して戻ってくる人がいたので、何かおかしいな~と思いつつも進んでいくと・・・
「その先、行き止まりですよ。」と教えてくれた方がいらっしゃって、何と道を間違えてしまいました。
来た道を戻ると分岐された道になっていて、立雲峡の展望台へ行く方向とは違う方へ行ってしまっていたのです。とにかく真っ暗なので合ってるのか間違ってるのかわからないのは、ちょっと怖かったです。
正しいルートに戻ってからは、道なりに登っていくだけ、でした。
これくらい明るければ・・・ね。と帰り道にパチリ。
立雲峡への山道
登っていくだけ、なんて気軽な感じで言っていますが、かなり立雲峡の説明にはだまされた~!と思いました。
ガイドブックもだしホームページとかも全部、説明不足にもほどがあるよ・・・。
「駐車場から5分~30分くらい山道を登っていく」と書いてあったんだけど、本当に説明が足りてないと感じましたね。しかも場所の表示もバラバラで間違ってるし。
これちゃんと説明してくれてるところどこにもなかったから、これから行こうかなと思ってる方のためにもきちんとお伝えしますが、
正直、登山=山登りです。
なので絶対に女性はヒールとかブーツとかミュールとかで行っちゃダメです。ちゃんと運動靴、スニーカー、登山しやすい靴で行きましょう。
立雲峡 靴はスニーカーや登山しやすい靴(これ絶対!)
それと懐中電灯(早朝は絶対!)を忘れずに!
行く前に自分が見たサイトではそんなにしんどいという印象がなかったので、軽く考えていたのですが、靴を用意しろと言っているところが引っかかって、前日に母と一緒に歩きやすそうな靴を買っておいて正解でした。
こんな感じの・・・トレッキング・ウォーキングシューズ
バッグもおしゃれなバッグじゃなく、リュックサックで!(バックパックでもOK!)
展望台への時間の5分~30分という違いですが、立雲峡には展望台が3つあるからなんですよ。
- 第3展望台・・・5分くらい。でも展望台の意味なし!たぶん休憩所だと思われる
- 第2展望台・・・15分~20分くらいかな?少し見えるけどかなり狭い
- 第1展望台・・・30分~40分(あなたの体力による)ここに行かないと意味がない!キレイに雲海を撮影したいなら、頑張って第1展望台まで登らないと天空の城ラピュタのような写真は撮れませんよ^^;
でも5分って聞くと、なんか気軽に行けるのかなって勘違いしちゃいますよね。٩(๑`^´๑)۶
それに展望台といってもきちんと整備されているわけでもなく、木が生えている部分が伐採されていて少しだけ広くなっている程度です。
愛宕神社という神社がありました。登山してる時は見えず、下山途中に発見しました。
竹田城跡 立雲峡への服装・持ち物
- スニーカー(運動靴などの歩きやすい靴)
- 早朝(5時とか)に登山する人は懐中電灯
- リュック
- 防寒具(ダウンジャケットとかウインドブレーカーなどの暖かい上着)
- 軍手とか手袋もあったほうがいい
登山している時に暑くなって汗をかいてくると思いますが、雲海待ちしてる間は寒いです。
立雲峡 第1展望台に到着!
早朝5時20分に立雲峡駐車場に到着して、少し迷ったり休憩しながら、朝の6時前には一番高い場所にある第1展望台まで到着できました。3~40分必死で暗い中を山登りして汗だくです。
日の出の時間を過ぎていたようでまわりは明るくなり始めていました。
すると既に先客がわんさか。。。
20人以上はいたかな。望遠レンズがガッツリついたカメラを構えた男性がぞろ~っといました。テント張ってる人までいたりして。しかも後から後からどんどん人が増えてきます。
左側から雲海のできそこないみたいなのが湧いては消え、を繰り返し。
必死に暗闇の中を山登りしてきて、汗だくだった汗が冷やされて寒くなってきたな~とかんじていた6時30分頃。おそらく私達が見た中で一番雲海が出たのではないかと思います。
この日は残念なことにモクモクした雲海は発生せず・・・。
1人ぽつり、また1人と下山する人が出始めたので、私と母も下山しました。ここから下山ラッシュで後ろからまた人が続いてきました。
足元もしっかり見える状態であらためて立雲峡の登山道を進んでいくと、「よくあんな暗闇でこの道を登ったよね^^;」と思うようなでこぼこな道でした。
天空の城状態になった竹田城跡の雲海は見れませんでしたが、そうじゃない日の立雲峡からの竹田城跡が生で見れたのでいい体験になりました^^
立雲峡から竹田城跡へ移動
立雲峡からというのが交通アクセスが悪い。。。車できていればスーッと行けるのでしょうが、今回は運転できない二人組でのふたり旅。
行きに乗ったタクシーのおじさんが「立雲峡の駐車場から下に降りるまで3kmくらい歩くことになるよ。」と教えてくれました(徒歩で50分くらい)
帰りも下山したらタクシーを呼べるように連絡先を聞いておきました。
竹田城跡 山城の郷を横目に見つつ・・・
通常、車で竹田城跡の駐車場へ行く場合は山城の郷までしか入れません。
が、バスやタクシーを使っていく場合は、もう少し上にある駐車場まで乗り入れてくれますので竹田城跡の入り口までは徒歩で20分くらいです。
山城の郷から竹田城跡の入り口までは徒歩40分くらいかかります。
朝4時頃から何も食べておらず、竹田城跡付近の駐車場でトイレと自販機のある休憩所で持参したパンを食べました。
同じ敷地内にはこんなに立派な門があるんですよ。
ドーンっ!って感じ
立雲峡での完全な登山をした後だったので、竹田城跡への道のりはきちんと舗装された道路を歩くだけだったのでまだよかったのです。(これは本当にキレイな坂道を歩くだけでしたので・・・)
でも最後の竹田城跡がみえはじめた頃、坂道の傾斜がキツくなってきたのは、かなりしんどかったです。
観覧料は大人(高校生以上)500円、中学生以下は無料です。
雲海シーズンの9月第3土曜日から12月10日までは午前4時から午後5時までが入城時間になっています。料金所の階段を下ったところにもトイレがありました。
圧巻の竹田城跡へ到着!
竹田城跡という名の通り、お城はありませんが、あれだけの高台へ石を積み上げて作られた城跡はそれは見事でした。山城の城下町を一望でき、また先に登ってきた立雲峡も対面に見ることができます。
竹田城内は舗装はされておらず多少でこぼこしていますが、比較的歩きやすいようにされています。
ですが竹田城は入り口まではベビーカーを押していって、城内は赤ちゃんを抱っこして行くのがベストかも。行きと帰りに石の階段があるから、ベビーカーを押して城内を連れて行くのはキツイかもしれませんね。車椅子の方もですが、石の階段の段差は要注意です。
こんな石の階段を登っていきます。
竹田城はパワースポットだった!?
ぜひ見ておきたいのが「鏡石」と呼ばれる大きな石。開運が開けるとか力がもらえるというパワースポットとしても人気なのだそうです。武将たちも戦の勝利をその鏡石に願っていたのだとか。
竹田城跡は恋人たちの聖地にも認定されています。とにかく景色がすばらしいですし石段をカップルで一緒に歩くのもいいかもしれないですね^^
竹田城跡から竹田駅へ
竹田城跡入り口で係の人に、「竹田駅までは歩いていけますか?」と聞いたら「すぐそこから20分くらいで行けるよ。最短ルートになってるから。」と言われたのでそのルートで竹田駅に向かうことにしました。
ここに意外な落とし穴が潜んでいました。
実は入り口と出口、場所がかなり離れていて、竹田城跡の入り口のたいぶ手前が出口になっています。というわけで、竹田城跡入り口付近まで、またまた坂道をかなり歩くことになりました。
竹田城跡入り口まで戻ってきて、そして下山。竹田駅へ向かう道は完全な登山道でした。
早朝の立雲峡の登山と下山でひざが笑いまくっているのに、さらなる追い打ちをかけるような山道だったのです。
しかも必死で降りていたのですが「あれ?20分以上絶対時間たってるかも・・・」と思いつつ、山道を降りきって、民家が近づいてきました。
結局40分くらい時間がかかったような気がします。これが地図でいう駅裏登山道という道でした。
家に帰って改めて地図をみたら「表米神社登山道」という別のルートがあり、そこに約20分という表示があったので、きっとその道と「駅裏登山道」のことをおじさんが勘違いしてたのかなと思いました。
ちなみに竹田駅から直接竹田城跡まで歩いて行く場合の行き方は、3ルートあります。
- 表米神社登山道(0.7km 20分)
- 駅裏登山道(0.8km 40分)
- 南登山道(2.2km 徒歩約60分)
1の表米神社登山道も、2の「駅裏登山道」もキツイです。どっちも健脚な方向けです。
体力に自信のない方は南登山道を歩くか、もしくはバスやタクシーで山城の郷の上の駐車場まで行ってから歩くことをおすすめします。
竹田駅と城下町
竹田駅には5分くらいしか滞在していないのでお店など入っていないのでわかりません。
竹田城跡から下山してきた駅裏には、古い町並みが残っておりお寺がズラーっと並んでいます。歴代の当主を祀っていると看板がでていました。
駅裏なので駅前にぐるっと回っていかないと駅の改札方面には行けません。
帰り(竹田ー宝塚)
帰路。。。竹田城跡の一番最寄りのJR竹田駅から出発しました。
竹田ー和田山・・・播但線 各停 和田山行
和田山ー宝塚・・・こうのとり 特急 こうのとり14号 新大阪行
特急こうのとりを使えば早いのです。しかし高い・・・。
帰りの時間を調べずに竹田駅で来た電車に飛び乗ってしまったので和田山で30分も待つことになってしまいました(><)
といっても私達以外にもけっこう待っていた人が多かったんですけどね。乗り継ぎはよくないですね。それも込みでの電車の旅行なのでした。
最後に・・・竹田城へ行ってみた感想
そんな感じで予想外なことがいろいろあった竹田城観光でしたが、観光というより竹田城への道のりは登山だったのです。
竹田城跡内を歩いている時が一番楽と感じたくらいですから。
それでも1つの場所で2度おいしい!じゃないですが、2つの違った体験ができるのはなかなかよい経験でした。
写真を見るだけじゃ得られない!目の前に広がる自然と歴史的な建物、空間は疲れが吹っ飛ぶほどに本当にすばらしいものですよ。ぜひぜひ準備万端で現地へ行って体感してみてくださいね。
コメント
すみませんか、和田山のてつやホテルから立雲峡駐車場までのタクシー料金はいくらですか。
ホテルから立雲峡駐車場までのタクシー料金ですが、早朝に利用したたため2,000円前後かかったと思います。ご参考になれば幸いです。